花のこと

今回は百合について語ろうと思う

今回は百合についてです。

花屋の商品の中でも百合は人気のお花です。百合は汎用性があり祝い事でもお供えでも幅広く活躍し、花持ちの良さも他の花と比べると格段と持ちが良く、香りも強いです。僕のお店でも百合は大人気で1週間で50本ほど自宅用で売れていきます。中でも白の百合が人気でピンク百合の三倍売れます。

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百合の特徴

百合の原種は世界に100種類ほどあり、日本はそのうちの15種類自生しています。開花時期は初夏から夏にかけて咲く球根花です。原種の鉄砲百合や乙女百合など日本の夏の山を美しく飾ります。

昔から日本では、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と、美人の姿を形容する花とされていました。

花言葉も『純潔、威厳』と、まさに百合に合う花言葉です。

お花屋さんの百合

百合は主にオリエンタル、アジアンティック、ロンギフローラムの3系統にわかれ、生花用として出回る百合はこれらの系統を交配させたハイブリッドの百合が出回ります。

お花屋さんで見かける百合は四方に広がって咲く大輪のオリエンタルハイブリッド系、成長が早く丈夫なスカシユリなどロンギフローラム・アジアンティックハイブリッド系、黄色やオレンジ系のオリエンタル・トランペットハイブリッド系、テッポウユリや山百合の原種系に大きく分かれます。

市場でよく見る百合はオリエンタルハイブリッド系の百合が多く、輪の大きさ香りの強さは他の百合よりも優れています。

僕のお店もいつもある百合はオリエンタルハイブリッド系で代表的なカサブランカをメインに取り扱っています。日持ちの良さと香り、圧倒的な見栄えや存在感も他の切り花をも凌駕し、あるだけでお店の雰囲気も上がります。

代表的な百合!カサブランカ!

一際お花屋さんにある百合の中でもカサブランカは高級百合になります。百合のことをよく知らない方でもカサブランカの名前は一度は聞いたことがあると思います。

カサブランカは1970年代にオランダで開発され、世界的なブームになりました。日本でもカサブランカの登場で、今まで百合が和のイメージだった花が洋へイメージチェンジさせた花でした。スペイン語で「白い家」の意味を持つこの花は、純白な花で甘い芳香を花持ちの良さから、結婚式のブーケや葬儀用の祭壇花などに幅広く使われるようになりました。1993年にはイギリスの王立園芸協会よりガーデン・メリット賞を受賞しています。

咲き方の特徴として蕾は上むきには咲かず、垂れたように横向きに咲きます。背の高い花瓶にすごく相性がよく、一本飾るだけでも凛と美しく存在感があります。部屋の中を甘い香りにしてくれるのも人を魅了する特徴の一つです。

高級な花

百合は胡蝶蘭に次ぐ高級花です。特に新潟県産の百合は高級品で、僕のお店の百合もほとんどが新潟県産の百合を揃えています。価格はピンキリですが高級品で一本大体1500円〜3000円ぐらいです。お花を買わない人にとってはかなり高い金額だと思います。これを自宅用に買う方は余裕がある方じゃないとなかなか手に出せない金額だと思います。

飾り方

百合の飾り方は他の花と違って、いたってシンプルです。

百合の花は開花したら存在感がすごくあるので、百合だけでいけるのがベスト。葉っぱが折れて見栄えが悪くなったら、ドラセナという葉っぱが相性が良いので、花瓶に一緒にいれる場合が多いです。百合の特徴として開花したら雄しべから花粉が出ます。花粉は服についたらなかなか落ちないので注意が必要で、花粉を取ることで花持ちも良くなります。開花し終わった花から剪定していくと次の花が咲きやすくなり、養分が次の蕾に集中できるようにしておきます。

花持ちも良いので三本づつ入れ替えていけば長く楽しむことができます。

百合は人気者

このように百合は汎用性が高いお花で、僕のお店に来てくれるお客様のほとんどが自宅用に買っていきます。街中のお店なので飲み屋の方もお店用に百合を欠かさず買いますので、大人気の花と言っても過言ではないでしょう。