花のこと

御祝花の定番!胡蝶蘭の世界

花屋を運営しているともちろんのこと、開店祝やお誕生日、講演会などいわゆる御祝用の花の注文が来ます。

お客様は何を選んでいいかわからず、よく相談されるのですが結論から言うと胡蝶蘭が無難です!(^^)!

理由はパッと見が豪華だし長持ちするし、何より高級花の認知があるからです。

僕もはじめてこの花を見たときは衝撃的でこの世の花とは思えないビジュアルだったのを覚えています。

お祝い事以外でも葬式など弔辞事でも使われる胡蝶蘭。そんな高級花を紹介します。

Contents

胡蝶蘭とは

胡蝶蘭は蘭の一種で台湾から東アジアの赤道付近に分布する着生植物で、暖かい地域に自生する植物です。

着生植物は木の脇などにくっついて育つ植物で、地面には埋まっていないのが特徴です。

白のイメージがありますが原種は色付きや筋入りが多く、白の胡蝶蘭は20%ぐらいしかありません。

着生植物と聞くと木の幹に着生してそこから養分を吸っていると思われがちですが、木からは養分は得ていなく、水分も空気中から得ており、環境としては霧が多い密林に生息しています。

胡蝶蘭の歴史

そもそも胡蝶蘭の発見は1836年といわれており、日本にはイギリスから入ってきました。その後より美しい花を咲かせるための品種改良も進み、はじめは高級すぎて貴族しか手に入れられなかったみたいですが、温室など栽培技術が向上していき、庶民の手にもわたるようになりました。

現在の飼育方法はメリクロン栽培という方法で栽培されています。メリクロン栽培とは芽の中から生長点を取り出し、無菌の培養基の中で増やす方法です。これは胡蝶蘭のクローンをいくつも作り出す技術で、大量に安定的にそして安価に胡蝶蘭を栽培することができるようになりました。クローン技術って驚きですね。

胡蝶蘭の名前の由来

見たまんまが蝶に似ているというのが由来の理由です。

胡蝶とは蝶の舞楽のことをいい、花名の胡蝶蘭は、白く大きな花の姿が、蝶が舞うようにみえることからきています

学名の「Phalaenopsis aphrodite」ファレノプシスは、ギリシア神話の愛と美と豊穣の女神アプロディーテー「Aphrodite」から由来しています。

胡蝶蘭の花言葉

花言葉の「幸福が飛んでくる」で蝶が運んでくるような花言葉になっています。

特に白いコチョウランの「清純」の花言葉は、高貴で清楚な雰囲気があるため、その花姿に由来するといわれます。

胡蝶蘭は万能な贈り花

胡蝶蘭の花は新築祝、会社設立、就任、新婚、はたまた葬儀のお花としてなど多岐にわたり祝花として流通しています。

花持ちもよく次の年も咲くので花が終わった後も楽しめるお花となっています。

花屋でも小さい胡蝶蘭から大きな鉢、また切り花としても良く売れています。

贈る花で迷ったら胡蝶蘭を選べば大丈夫!