小麦は古代から今日まで人間の生活には欠かせない作物であり、この小麦の存在が文明を発展させ富をもたらしてくれた。そのため小麦の花言葉は「富」「裕福」「希望」「繁栄」といった縁起のいい言葉ばかり。今日はそんな富の象徴だった小麦のことを話そうと思う。
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イネ科の植物の誕生
植物は木と草がある。古代の地球は二酸化炭素の濃度が高く、シダ植物から種子植物へと進化していき木が発達していった。しかし白亜紀から地殻変動が起こり、植物は変化の対応をしていくため、成長の遅い木より成長が早い草の変化が盛んになっていく。
その中でも草は双子葉植物と単子葉植物がある。中でも単子葉植物は成長が早く双子葉植物よりも単純な構造だが、単子葉植物の方が後に出てきた植物だ。
イネ科の植物は単子葉植物の中でもさらに進化した植物で、イネ科の植物は動物から自身を守るために土の中のガラスの原料にもなるケイ素を吸収することによって動物から食べられにくくなっている。さらにイネ科の植物は成長点がなんと下の方にあるので、上に伸びている葉っぱ食べられても下から葉っぱを押し上げるように成長するので生き残りやすかった。
小麦は人類の中でも偉大な発見だった
小麦の原産地は中央アジアのイラクやイランらへんと考えられている。この辺の地帯は乾燥していて植物は少なく草食動物の食料も少ない、小麦を食べようとしても葉っぱには栄養がほとんどなくケイ素を含んだ繊維の多い葉っぱは食べても無駄な物であった。そのため動物も進化し、牛の仲間は胃が4つある。これは消化しにくいイネ科の植物を食べて胃の中で発酵させ最後の胃で吸収するのだ。
では人間はこのイネ科の植物をどう食べるのか。人間の内臓は牛みたいに発達していないため、種子を食べることになる。しかしイネ科の植物の種子は落下してしまう。この中でもたまたま落ちない小麦をたまたま発見した。これを育てれば食糧の安定につながる。これが農業の誕生だ。
農業の発展
農業は砂漠から発展した重労働の仕組みである。食べ物が豊富な熱帯地域はそこらへんに食料があるため農業はなかなか発展しなかった。しかし小麦の原産地はメソポタミア地方砂漠地帯なのだ。農業のために水路を発展させ、害虫から作物を守り、外敵からの防衛も考えなければならない。しかし何もしなかったら生活できないので、やむなく誕生したのが農業でありそこから付随した形で文明が発展していった。
文明の誕生
農業の発展が集落を生むことができ、人口を増やすことができた。さらにその集団は大きくなり村となり国になっていく。小麦の種子は保存することができた。その量が富へとなって、格差を産んでいくことになる。人間は富を得たいためにさらに重労働の農業をしていき組織を作り文明を発展させた。この富を奪うための戦争が起こるようになった。しかしこれはもう後戻りできない、食糧の安定こそ動物が望んだ形なのかもしれない。
小麦のまとめ
小麦がもたらしたものは一体なんだろう。花言葉にあるように「富」「裕福」「希望」「繁栄」を人類にもたらしてくれた。しかしそれらを手にしない者もいたため、人は争い多くの文明を滅ぼして発展していく。人間を発展させ人間にした植物なのだ。